「外注したのに、クオリティが全然安定しなくて結局社内でやり直している。」「外注費を払っているのに、出品のスピードは社内でやっていたときとあまり変わらない気がする。」これらはリユースECの現場でよく聞く話です。外注化はリユースEC事業を成長させるための有力な手段の1つです。しかし、「外注すれば全部うまくいく」と期待して進めると、上記のような問題が発生することが少なくありません。今回は外注を受ける立場の我々が、なぜリユースECの外注化が上手くいかないのか?リユースECの外注を上手に活用するにはどうしたら良いのか?を解説します。 無料相談受付中 ささげ業務のお悩み、プロに無料で相談してみませんか? ささげ業務の効率化・コスト削減・外注化など、現状のお悩みをお気軽にご相談ください。当社のささげコンサルタントが現状をヒアリングし、最適な改善策をご提案します。完全無料・約60分・Google Meet 今すぐ無料で相談する → なぜ多くの企業で外注化が失敗するのか? リユースECに限りませんが、外注化に失敗する企業には総じて共通点があります。「委託先に丸投げする。」これに尽きます。委託先がどれだけ優秀な事業者であっても、依頼する側が「何を、どのクオリティで、どのくらいのスピードで」という基準を持っていなければ、成果を正しく評価することができません。我々は外注を受ける立場ですが、依頼内容をきちんと言語化することができる人は本当に少ないと感じています。部下に「なんか良い感じにやっといて」と適当にお願いして、100点満点の仕事をしてくれますか?AIを使う時もしっかりと前提条件を伝えるなど要件定義をしっかり行わないと、思った通りの回答をしてくれませんよね?人に何かを依頼する時はお願いしたいことを正しくきちんと伝える必要があるのです。依頼したい内容をきちんと言語化しないと、結果的に内製するより時間やコストがかかってしまうことになります。もちろん外注を利用する時は、猫の手も借りたい程に人が足りなかったり、時間が足りなかたっりしている状況なので、「そんなこと出来ないよ、、、」と思う方もいるかもしれません。しかし、最初の準備さえしっかりやってしまえば、後はほぼ自動で業務が周ります。過去に外注化に失敗した方は最初の準備に不備がなかったか振り返ってみてください。もし当てはまっていたなら、ここを改善すれば再度外注化できるチャンスがあるかもしれません。 外注化の前に整えるべき4つのこと では、ここからはささげの外注化を行う場合に行っておくべき事前準備についてお伝えします。今からお伝えする内容は我々がお客様から外注のご依頼をいただく際に実際にご準備いただくものと全く同じものです。 ①作業手順書(マニュアル)の整備 委託先に「うちのやり方」を伝えるための基準を言語化しましょう。具体的には以下のような内容をドキュメントにまとめます。 撮影の角度・背景・枚数のルール 採寸の部位と計測方法 状態コメントの書き方と例文 禁止事項・避けてほしい表現 要するに作業マニュアルを作成するということです。既に社内用の作業マニュアルがある場合は、それを利用すれば大丈夫です。「なんとなく分かるだろう」という前提で進めると、納品物がイメージと異なるものになってしまいます。言語化・図解化したマニュアルを用意することが、外注化成功の第一歩です。 ②品質基準の明文化 「クオリティが安定しない」という問題の多くは、合格・不合格の基準が曖昧なことに起因しています。例えば「状態コメントが詳しくない」という指摘を受けた場合、委託先は何文字以上書けばよいのか、どの情報を盛り込むべきなのかが分からなければ改善できません。品質基準は数値や具体例で定義することが重要です。「文字数は最低〇〇字以上」「状態表現はAランク・Bランク・Cランクの3段階で表記」など、誰が見ても判断できる基準を作りましょう。外注を受ける立場として我々が1番困るのは「担当者によって言ってることが違う」ことです。こうゆう状況だと、現場はどれか正解が分からず常に悩みながら作業することになるので、いつまで経っても現場の生産性は向上しません。品質基準が定まっていない場合は、まず社内で基準を作り、メンバーで共通認識を持つようにしてください。 ③受け入れ・確認フローの設計 外注先からの納品物を誰がどのように確認するか、フローを事前に設計しておく必要があります。確認フローが曖昧なまま外注化すると、確認作業が担当者の感覚に依存し、チェック漏れや判断のばらつきが発生しますし、いつまでも確認が完了しないという事態にいなります。確認フローの設計には以下のポイントを含めることをお勧めします。 確認担当者と代理担当者の設定 チェックリストの作成(何を、どの基準で確認するか) 差し戻し・修正の手順と確認期限 せっかく外注化をしても、納品物のチェックが完了しないといつまでも商品が手元に返ってきません。【データ納品→検収→必要に応じて再作業等の指示→検収完了→商品返送】この流れが止まることのない体制を構築しましょう。 ④フィードバック体制の構築 外注化は「依頼したら終わり」ではなく、継続的に改善していくプロセスが必要です。委託先との定期的なミーティングを設け、品質の傾向・よくある不備・改善点を共有する仕組みを作りましょう。フィードバックが一方的な「クレーム」にならないようにするためにも、品質基準と照らし合わせた客観的なデータを共有することを心がけてください。当社では月に1回程度、委託元と定例MTGを設けて業務改善を継続する取り組みを行っています。 まとめ 人材不足な深刻な状況の中、外注の活用は事業成長を後押しする有効な手段です。しかし、使い方を間違えると時間とコストだけを無駄に使ってしまうことにもなってしまいます。今回ご紹介した準備をしっかり行うだけで、外注化の成功率はグッと上がります。また、ささげの外注を委託先に相談するタイミングで上記の準備が整っていると、更にスムーズに外注化がスタートできます。ささげの外注化を検討されている方は早め早めで準備を行われることをお勧めします。 無料相談受付中 ささげ業務のお悩み、プロに無料で相談してみませんか? ささげ業務の効率化・コスト削減・外注化など、現状のお悩みをお気軽にご相談ください。当社のささげコンサルタントが現状をヒアリングし、最適な改善策をご提案します。完全無料・約60分・Google Meet 今すぐ無料で相談する → ...

平素はSASAGE.APPをご利用頂き誠にありがとうございます。弊社では、誠に勝手ながら下記日程を夏季休業とさせていただきます。 ■休業期間2026年8月8日(土) ~ 2026年8月16日(日) 休業期間中に頂戴いたしましたお問い合わせは、営業開始日以降に順次回答差し上げます。弊社サービスをご利用の皆さまにはご不便をおかけし誠に恐縮ではございますが、ご理解の程何卒よろしくお願い申し上げます。 ...

EC(ネット通販)に商品を掲載するには、商品写真を撮り、サイズを測り、商品説明文を書く必要があります。この3つの作業をまとめて「ささげ業務」と呼びます。リユース業界では、ささげ業務の効率化が売上・在庫回転・人件費すべてに直結する重要テーマです。本記事では、リユースECのささげ業務の全体像、課題、効率化の3つについて解説します。 無料相談受付中 ささげ業務のお悩み、プロに無料で相談してみませんか? ささげ業務の効率化・コスト削減・外注化など、現状のお悩みをお気軽にご相談ください。当社のささげコンサルタントが現状をヒアリングし、最適な改善策をご提案します。完全無料・約60分・Google Meet 今すぐ無料で相談する → ささげ業務とは ささげ業務とは、EC出品に必要な「撮影」「採寸」「原稿(商品説明文作成)」の3工程の総称です。3つの頭文字「さ・さ・げ」を取って「ささげ」と呼ばれます。ささげはECサイトでお客様の購入意思決定を促す「デジタル接客」の基盤です。実店舗であれば店員が商品を手渡しで説明できますが、ECでは写真・サイズ・文章だけで購入者の不安を解消する必要があります。ささげ業務の品質が、そのまま購入率(CVR)と返品率を左右します。 なぜ今、ささげ業務の効率化が重要なのか 2024年リユース市場は3兆円を突破し、2030年には4兆円に拡大すると予測されています。日本の中古品が「USED IN JAPAN」として海外でも需要が高まっていること、国内でもインフレに伴う中古品の需要が高まっていることなども後押しとなっているものと思います。実際にリサイクルショップなどを訪れてみると、多くの方が中古品の売り買いに来店されており、週末には買取査定で2時間待ちになるような人気ぶりです。オークション会場でも海外のバイヤーが大量の中古品を仕入れていく光景も見られます。市場が活発な一方、リユース業界の有効求人倍率は3.15倍(2024年12月時点)と人材不足が深刻です。EC部門では「仕入れは出来ているのにEC出品が追いつかず、滞留在庫が増える」という問題が発生し、結果店頭販売やBtoBでの卸売りを行い、販売の機会損失が発生している状況です。 店頭販売の場合、商品は商圏内の顧客にしか訴求できません。BtoB販売の場合、1品あたりの利益はtoCと比較してどうしても低くなってしまいます。市場がスケールし中古品の流通量が増えていく中で、ECをうまく活用できるかどうかが今後のリユース事業成長の鍵となります。一点物の商材をいかに『標準化されたデータ』として扱い、人手不足の中でも高利益を生む仕組み化を構築できるか?ささげ業務の効率化は、この構造課題の中核を担う取り組みです。 リユースささげの3工程 まずリユースECのささげ業務についておさらいしましょう。 撮影 商品の見た目を伝える作業です。当たり前のことですが、商品画像がなければECで商品を販売することは出来ません。まず、商品画像の良し悪しが売上を左右します。但し、商品をただ綺麗に撮れば良いという訳ではありません。リユース品は傷・汚れなどのコンディションも視覚的に伝える必要があります。綺麗に撮影することに加えて、状態を正しく伝えることも意識しなければなりません。また、新品の商品は1回撮影を行うと、その画像を使って同じ商品を複数個販売できます。一方リユース品は1点物なので、1在庫につき1回撮影が必要となります。(全く同じ商品でもそれぞれ撮影を行う必要があります。)つまり、リユースの商品撮影数は新品と比較すると圧倒的に多くなり作業負担が大きいのです。新品の商品撮影とはアプローチが全く違うということを理解してください。 採寸 ECで商品を販売する上で商品サイズの掲載も必要となります。商品カテゴリによっては採寸が必要ないものも一部ありますが、多くの商品でサイズの記載が必要です。例えば、アパレル品は試着ができないため、肩幅・身幅・着丈・袖丈などの採寸値を掲載することで購入に繋がりやすくなります。バッグやアクセサリーなどの服飾雑貨も身につけた時のイメージを膨らませるためにサイズ情報が参考にされます。家具や家電も置きたい場所に設置できるがを判断するために商品のサイズ情報が必要となります。 原稿作成 ECサイトの商品ページにはタイトルや商品説明文が記載されていますが、この箇所の文章作成のことを指します。商品のメーカー名、ブランド名、特徴・素材・サイズなどを文章で記載します。商品の基本情報に加え、リユース品では「状態説明」(傷の有無、ランク評価、付属品など)の記載も必要です。これはリユースに限った話ではないですが、原稿作成は商品ページにアクセスしてもらうためにとても重要な作業になります。ECサイトで商品を購入する場合、多くの人は何かしらのキーワードを入力して商品を探します。例えば本革のビジネスバッグが欲しい時、「ビジネスバッグ 本革」などと検索窓に入力します。この時、商品タイトルや商品説明文にこれらのキーワードが入っていなければ、お客様は商品ページまで辿り着けません。商品ページを見てもらうことができなければ、もちろん商品が売れることはありません。原稿作成は実店舗でいうところの「お店に入ってもらう役割」も果たす重要な役割です。 リユースのささげ業務を効率化するコツ 前段で説明した通り、リユースのささげ業務は新品商品を販売する場合とは別のアプローチが必要となります。時間をかけて丁寧にささげ作業を行えば商品は売れやすくなりますが、1在庫ごとに作業が必要なリユース品は、時間をかけた分だけコストがかかり、結果利益が少なくなってしまいます。また、商品単価が低くなるほどコスト比率も上がります。リユース商品は日々入荷する在庫をいかに効率よく低コストで出品していくかが鍵となります。ここではリユースECでささげ業務を効率化する方法をご紹介します。 1.作業の標準化 まずは撮影・採寸・原稿の全てで共通することですが、属人化を排除し作業を標準化しましょう。標準化とは「誰でもできる作業オぺレーションを構築する」ことです。1在庫につき1商品ささげ作業が必要なリユース品では100点満点のクオリティを追求するより、80点のクオリティで良いので入荷したどんどん出品していったた方が結果的に利益に繋がります。80点のクオリティであれば、熟練のスタッフでなくても作業を回せます。実際にECで成功しているリユース企業のささげ現場では、パートタイムのスタッフさんがささげ業務を行っています。プロのカメラマンはもちろん、社員さんでさえ作業は行っていません。もちろんクオリティを100点にできることが理想ですし、自社ブランディングの観点からクオリティを100点に近づけたいという気持ちは分かります。ただ、ここを目指すのは事業が成長した次のフェーズで目指すべきです。また、実際80点のクオリティも100%のクオリティも購入するお客様からするとさぼど違いがないものだったりします。本当に100点のクオリティが必要がどうかは扱う商品にもよるため、本当に100%のクオリティが必要だと思う場合は、ABテストを行うなどして定量的に検証した方が良いでしょう。 2.AIなどテクノロジーの活用 これはささげ業務に限ったことではないですが、人がわざわざやらなくて良い作業をシステムやテクノロジーを活用し、人的リソースを有効活用できる環境作りも大切です。2026年現在、AIの活用がどの業界でも活発ですが、リユース業界も例外ではありません。人材不足はこれから益々深刻化することが明らかです。少ないリソースでささげ業務を行える体制作りが絶対マストになります。ささげ業務はテクノロジーで業務効率化できる箇所がたくさんあります。例えば、商品画像の背景白抜きやトリミングなどの編集作業はAIなどによりほぼ自動化できます。撮影した商品画像から商品情報を補完したり、商品の自動採寸も行うことも出来るようになってきています。我々のささげの現場では積極的にAIを活用し、少人数でささげ業務が行えるオペレーションを構築しています。現場を設けた当初はAIがまだ使えなかったので、作業スタッフだけで100名程度雇用して作業を行っていましたが、現在は半分程度の人数で同じ作業が行えるようになっています。作業スタッフが少なくなると人件費はもちろんですが、スタッフの教育・マネジメントコストや福利厚生など副次的にかかるコストも激減します。AIなどテクノロジーの活用には費用が必要となりますが、それ以上にコストカットが実現できます。業務効率化のために是非テクノロジーを積極的に活用してください。 3.作業オペレーションの見直し 今行っている作業オペレーションを棚卸しし、見直しをしてみましょう。1度棚卸しをしてみると「この作業はもう必要ないよね」「なんでこの作業やってたんだっけ?」みたいなことが割と見つかったりします。また、80点のクオリティを及第点とすることで、省略できる作業もいくつか出てくるはずです。作業の効率化を行う前に今やっている作業自体が本当に必要かどうかを再確認してみることも効率化に繋がります。 ささげ業務効率化の効果 これは我々の現場で実際に得た結果ですが、ささげ業務の効率化を進めた結果、撮影・画像加工で約70%、採寸で約67%、原稿作成で約50%の工数削減が実現できました。合計工数でみると約62%、人件費等を含むコスト全体では約45%の削減ができています。これはかなりインパクトのある数字だと思います。また、「人を増やさず生産性を維持・拡大できる」体制が構築できていることも得られた大きな成果の1つです。リユース市場が成長を続けている中で、その追い風に乗れるかどうかが今後事業の成長の鍵を握ります。売れる商品はたくさんあるのに、売ることができないのはとても勿体無いことです。リユースECを運営する上で、ささげ業務の効率化がもたらす効果は中長期的に見るととても大きいものと考えて良いでしょう。 効率化を進める際の注意点 ここまでの話で、早速効率化を進めてみようと思ってくださった方もいるかと思いますが、効率化を行う際の注意点を最後にお伝えします。ささげ業務の効率化は1日では完結しません。また、正直なところ簡単に行えるものでもありません。やること自体はシンプルでさほど難しくないのですが、実際の現場で行ってみると思ったようにうまくいかないことが多いです。我々はこれまで多くのリユース企業の業務改善をお手伝いしてきましたが、悔しいことにうまく行かずに頓挫したケースも数多くあります。これについては別のコラムで詳しくお話ししようと思いますが、今回はこれだけ押さえてください。・関わるメンバーが一丸となって効率化に取り組むこれができるかどうかがで効率化の成功率は大きく変わります。 まとめ ささげ業務は、EC事業者にとって避けては通れない工程です。一見地味な作業ですが、効率化の余地は大きく、業務全体に与えるインパクトも大きいです。リユース事業を行っているとどうしても買取や販売などフロント側の業務に目が行きがちですが、バッグヤード業務に目を向けてみることも重要です。是非これを機会にささげ業務の効率化も検討してください。 無料相談受付中 ささげ業務のお悩み、プロに無料で相談してみませんか? ささげ業務の効率化・コスト削減・外注化など、現状のお悩みをお気軽にご相談ください。当社のささげコンサルタントが現状をヒアリングし、最適な改善策をご提案します。完全無料・約60分・Google Meet 今すぐ無料で相談する → ...

「ベテランの撮影写真は綺麗で売れるのに、新人だとイマイチで売れない」「Aさんの採寸値とBさんの採寸値がずれて、後で修正が必要になる」「商品説明文の書き方が人によってバラバラで、一貫性がない」これらはリユースECの現場でよく聞く声です。作業者ごとの作業品質ばらつきは、ささげ業務の管理者が頭を抱える課題です。本記事では、月間約2万点の作業を行なっている当社が、作業品質にばらつきが生まれる構造を整理し、標準化で品質のばらつきを解消する具体的な方法をまとめます。 無料相談受付中 ささげ業務のお悩み、プロに無料で相談してみませんか? ささげ業務の効率化・コスト削減・外注化など、現状のお悩みをお気軽にご相談ください。当社のささげコンサルタントが現状をヒアリングし、最適な改善策をご提案します。完全無料・約60分・Google Meet 今すぐ無料で相談する → なぜ人によってささげの作業品質にばらつきが生まれるのか? はじめに断言します。作業品質のばらつきは「個人の能力差」により発生するものではありません。よく現場では「あの人は作業が遅い」「あの人のクオリティはイマイチ」「何回言っても同じミスをする」など、作業品質が安定しない原因が作業者にあるような発言が聞こえてきますが、そもそもオペレーションが「仕組み化」されていないことが根源にあります。ささげに限ったことではなく、あらゆる作業は仕組みがあってはじめて品質や生産性が担保されます。品質のばらつきは3つの構造的要因があります。 1.人に依存する作業設計。 「いい感じに撮って」「分かるように書いて」という曖昧な指示で作業が回っていると、解釈は担当者に委ねられ、品質は人によって変わります。実際多くの現場では、作業マニュアルがきちんと存在せず、各担当者の頭の中に知識とナレッジが蓄積されている状態になっています。また、マニュアルが存在していてる現場でもマニュアルが不完全だったり、曖昧な表現が多く、正しく言語化がされていないことがよくあります。このような状態だと作業品質は個人の能力と管理者の教育能力に完全に依存します。要するに「作業者の能力」×「管理者の能力」で品質が決まるのです。 パターンは以下の4つです。①作業者・管理者共に能力が高い。このパターンは一見望ましいのですが、実際のところ再現性はかなり低いです。能力の高い作業者を雇用できるかはほとんど運で決まります。②作業者の能力が低く管理者の能力が高い。このパターンでは時間と共に品質は高くなり安定もしていきます。但し、管理者の能力に依存する点では不十分と言えます。管理者が変わった途端に品質が下がったり、安定しなくなることが発生します。③作業者の能力が高く、管理者の能力が低い。②と同じく時間と共に品質は徐々に高まっていきますが、このパータンだと管理者の存在意義自体が疑われます。管理者は作業者の経験を経た後に管理者になることが多いですが、作業者として優秀でも管理者としても優秀かと言えばそれは全く別の話です。これは能力の高い作業者を雇用できたという運だけで成り立っている状況です。③作業者・管理者共に能力が低い場合です。これは言うまでもなく、最悪のケースです。実際に作業者を雇用すると、潜在的な能力は別として作業者としての能力は低い状態でスタートすることがほとんどです。(未経験からスタートする作業者が多いため。)管理者の能力が低いと作業者の能力の伸び代がないので、ベテランと新人で品質の差が長い期間生まれてしまいます。 2.品質基準の不在。 各作業について品質に関する基準が正しく定められていないと品質にばらつきが生まれます。例えばリユース品では「コンディションのランク付け」の作業がありますが、判断する基準が言語化されていないと、Bランクで販売できる商品がCランクに設定されてしまい、利益を落としてしまう・売れないなどの機会損失が発生します。 3.教育のフィードバック不足。 新人が作業を行った後、何が良くて何が悪かったかが本人に返らないと、改善が進みません。我々も現場を持っているので断言しますが、フィードバックは絶対に必要です。フィードバックを行なったとしても人によっては簡単には改善しません。ただ、実際の現場では限られた人数で業務にあたっているため、フィードバックを行いたくても行えない状況にあることがリアルが現状です。 品質安定化のための取り組み2選 このような構造的要因によって品質にばらつきが出るのですが、これらを解決する方法はただ1つ「標準化」です。 人に依存せず、仕組みで業務を回す仕組み作りが必要です。作業者・管理者共に人に依存する体質だと品質はいつまでも安定せず、人が入れ変わるだけで状況は一変します。 実際の現場では、管理者や作業者が頻繁に入れ替わるため、その度に品質が上がったり下がったりします。作業者・管理者共に属人化を排除し、人に依存しない作業オペレーションを構築することが品質を安定させるための第一歩です。まずは「誰がやっても同じ品質になる体制作り」を目指しましょう。ここからは作業の標準化のための2つの取り組みを紹介します。 1.作業マニュアルの作成。 作業作業マニュアルを作成し、そのマニュアルをベースに作業を進めるオペレーションにしましょう。まずは各担当者の頭の中にある知識やナレッジをマニュアルに書き起こしていきます。こうすることで「AさんとBさんで言うことが違う、、」など知識がチームに正しく共有されていない問題も解決し、作業ルールを統一できます。また、マニュアルには曖昧な表現をしないことを意識し、できるだけ言語化してください。実際に全ての内容を完璧に言語化するのはとても難しいのですが、ここではできる限り言語化することがポイントです。言語化しきれない部分については、最終確認のフローを組み込み、最終的に正しい内容で仕上がるオペレーションにしておくことで対応します。例えば、商品のコンディション判断に迷った時には、一旦低いコンディションに設定しておき、別のメンバーがチェックするルールとしておきます。こうすることで最終的な品質は正しく担保されます。マニュアルを細かく言語化していくとマニュアルがどんどん複雑になっていくので、イラストや写真を入れるなどし、見やすくするなどの工夫も同時に必要です。 2.作業のDX化 標準化を行う上で、DX化も非常に有効です。今ではほとんどの企業が何かしら専用のツールを使っているとは思いますが、もし作業内容を手書きしていたり、エクセルに記入しているようなオペレーションなら、すぐにでもツールの導入をオススメします。例えば、商品情報の入力を行う場合に、全て手打ちで入力するor選択項目肢から選択するのでは生産性に大きく差が出ます。また、最近ではAIなどを活用する取り組みも活発になってきています。2026年現在では、AIの活用により以下のような作業が自動化・効率化できるようになっています。・画像の編集作業(背景の白抜き処理、リサイズなど)・商品の採寸作業(音声で採寸値を入力、商品画像から自動採寸など)・商品情報の入力作業(撮影した画像をAIが判断して商品情報を入力する)人が行わなくても良い作業をAIなどに任せ、人は人にしかできない作業に集中することによって、生産性と品質を担保できます。この2つの取り組みを行うだけで、現場の品質はかなり安定してきます。作業マニュアルを作成することで、作業者はマニュアルを見ながら作業を行えますし、管理者の管理業務も少なくなります。 標準化の進め方(4ステップ) 作業の標準化は上記の2つで大きく改善しますが、1日でできるものではありません。また正直なところ、簡単にできるものではありません。当社ではこれまで多くの企業から標準化のご相談をいただきアドバイスを行ってきましたが、自力で改善を成功できた企業は本当に少ないです。標準化を確実に成功させるために、以下の4つのステップを実践することをお勧めします。 ステップ1:意思決定と合意形成 まずは標準化の取り組みについて、会社として意思決定し、またそれをチームに共有する(合意形成を取る)ところからスタートします。①標準化することを会社として意思決定する。②やることをメンバーに伝え、納得し協力してもらう。この2つを必ずやってください。①の意思決定はどの会社もやりますが、②のメンバーに合意形成を取らないケースが非常に多いです。関わるメンバーに合意形成を取らないまま標準化の取り組みを行うと、ほとんどの場合失敗に終わります。ささげ業務は作業者が主役の現場です。作業者の協力が必ず必要になります。作業者の立場からすると、慣れた仕事を変えることになるため負担感が非常に大きくなります。取り組みにより業務が改善し、将来自分の作業が楽になると分かっていても、今のやり方を変えることに拒否感を感じてしまうことがあります。会社や管理者からすると理解できないことかもしれませんが、これは理屈ではなくそうゆうものだと割り切ってください。このフェーズは管理者の腕の見せどころです。この取り組みによって、どのようにメンバーの業務が変わるのかきちんと未来像を伝え、納得してもらうことが重要です。ここがうまく出来れば標準化の80%は完了したようなものです。 ステップ2:小さく始める 取り組みを行う時は現場のオペレーションを一気に変えるのではく、小さく始めてください。現場のオペレーションを変更した直後はどうしても初動で生産性が下がりますし、想定しないトラブルがあった場合にリカバリーが難しくなります。現状のオペレーションと新しいオペレーションを並行して走らせ、徐々に新しいオペレーションに置き換えていくイメージで進めてください。 ステップ3:状況をモニタリングする 取り組みを開始したら、管理者は状況を逐一モニタリングしてください。たまに取り組みが始まると、後はよろしくとばかりに現場のメンバーに全て任せてしまう管理者がいますが、これをやってしまうと取り組みはいつの間にか行われなくなり、前のオペレーションに戻ってしまいます。せっかくスタートした取り組みが中途半端な形で頓挫しないよう管理者は最後までモニタリングを続けてください。これこそが本来管理者がやるべき仕事なのです。 ステップ4:現場の意見を反映させる 取り組みについてモニタリングをしていくと、現場からいくつかフィードバックが上がってきます。このフィードバックを元に更にブラッシュアップしてみてください。もちろん意味のない改善をする必要はないですが、メンバーのフィードバックは現場のリアルな声なので、採用できるものが1つは必ずあるはずです。現場の意見が1つ新しいオペレーションに反映されると、不思議なことにメンバーからのフィードバックが増えてきます。これを繰り返していくことで、より良いオペレーションが構築され、また取り組みが1歩前進します。 この4つを実施すれば標準化の成功率は格段に上がります。これを読むと当たり前のことのように感じる方もいるかもしれませんが、実際やろうと思うと難しく、やりきれないことの方が実は多いのです。 まとめ 今回はささげの品質が安定しない構造的要因とそれを解決するための方法についてご案内しました。 リユースEC事業で着実に成果を出している企業は共通して、仕組み化に成功しています。また、仕組み化を行う上で、メンバー一丸となって取り組みを行っていることが特徴でもあります。事業の規模間にもよりますが、この取り組みは1~3ヶ月程度で完了し、4ヶ月目以降には成果がハッキリ見えてきます。作業品質に課題のお持ちの方は是非1度この記事を参考に取り組みを行ってみてください。 無料相談受付中 ささげ業務のお悩み、プロに無料で相談してみませんか? ささげ業務の効率化・コスト削減・外注化など、現状のお悩みをお気軽にご相談ください。当社のささげコンサルタントが現状をヒアリングし、最適な改善策をご提案します。完全無料・約60分・Google Meet 今すぐ無料で相談する → 投稿を表示 ...

ささげ業務とは、ネットショップで商品を販売するために行う、撮影(さつえい)、採寸(さいすん)、原稿(げんこう)の頭文字を取った略称です。商品を試用・試着できる実店舗とは異なり、ネットショップでは商品の情報を「画像」と「テキスト」のみで表現する必要があり、ささげ業務はEC運営に欠かせない作業です。当記事ではリユース商品を販売されているEC事業者にフォーカスして、ささげ業務について解説します。 ささげ業務がリユースEC運営で重要な理由 冒頭でもご説明した通り、ECサイトでお客様が商品の情報を確認できるのは「商品画像」と「テキスト」からだけです。お客様と商品のタッチポイントを作るささげ業務はEC業務の中でも重要な役割を担っています。どんな商品を販売する場合でもささげは必要不可欠な業務ではありますが、中古品を販売するリユースEC事業者は特にささげ業務が重要となります。リユースEC事業者においてささげ業務が重要な理由は以下の通りです。 [リユースの商品特性] リユース商品(中古品)は、新品商品と異なり個体ごとの状態が異なります。購入者は商品の状態を最も気にするため、以下のような点を正確に伝えることが重要です。 ・汚れや傷があるか?・使用に支障がある不具合などがないか? リユース商品の場合、商品のコンディションを正しく伝えなければ購入者の信頼を得ることは難しく、結果として販売機会を逃してしまうことがあります。 [作業負担] リユース商品では、同じ商品であっても個体差があるため、1商品ごとに個別のデータを作成する必要があります(1商品=1SKU)。例えば、新品商品の場合、1回のささげ業務で複数在庫を販売できますが、リユース商品の場合、在庫点数分の作業が必要になります。そのため、単に「丁寧に作業を行う」だけでなく、効率的に進める仕組みづくりが不可欠です。 リユース事業者が行うささげ業務の基本 ここからはリユース事業者が行うささげ業務の基本について解説します。ささげ業務はどんな商品であっても行うことは基本的に同じですが、商品によって特有の作業や気をつけるべきポイントがあります。 [撮影] リユース商品の撮影では、商品の状態を正しく伝えることが最も重要です。特に注意すべきポイントは以下の通りです。 ・商品全体が分かる写真と共に、傷や汚れといったダメージ箇所の詳細を撮影する。・撮影環境(照明や背景)を整え、商品が見やすい状態で撮影する。 購入者は商品のコンディションを確認した上で購入を決定するため、状態の透明性を確保することが求められます。 [採寸] 採寸は、新品商品と同様に重要なプロセスですが、リユース商品の場合、以下の点を考慮します。 ・古着などの商品は、新品時のサイズと異なる可能性があるため、実測値を掲載する。・商品のカテゴリ毎に測定方法を統一し、購入者が比較しやすいデータを提供する。 [原稿] リユース商品の原稿作成では、以下の点を盛り込むことが重要です。 基本情報:商品名、ブランド、素材、カラー、サイズなど。コンディション情報:使用感やダメージ箇所の詳細を記載し、画像では伝えきれない情報を補足する。 これにより、購入者に安心感を与え、購買意欲を高めることができます。 リユース商品のささげ業務は大変...