「ベテランの撮影写真は綺麗で売れるのに、新人だとイマイチで売れない」「Aさんの採寸値とBさんの採寸値がずれて、後で修正が必要になる」「商品説明文の書き方が人によってバラバラで、一貫性がない」これらはリユースECの現場でよく聞く声です。作業者ごとの作業品質ばらつきは、ささげ業務の管理者が頭を抱える課題です。本記事では、月間約2万点の作業を行なっている当社が、作業品質にばらつきが生まれる構造を整理し、標準化で品質のばらつきを解消する具体的な方法をまとめます。 無料相談受付中 ささげ業務のお悩み、プロに無料で相談してみませんか? ささげ業務の効率化・コスト削減・外注化など、現状のお悩みをお気軽にご相談ください。当社のささげコンサルタントが現状をヒアリングし、最適な改善策をご提案します。完全無料・約60分・Google Meet 今すぐ無料で相談する → なぜ人によってささげの作業品質にばらつきが生まれるのか? はじめに断言します。作業品質のばらつきは「個人の能力差」により発生するものではありません。よく現場では「あの人は作業が遅い」「あの人のクオリティはイマイチ」「何回言っても同じミスをする」など、作業品質が安定しない原因が作業者にあるような発言が聞こえてきますが、そもそもオペレーションが「仕組み化」されていないことが根源にあります。ささげに限ったことではなく、あらゆる作業は仕組みがあってはじめて品質や生産性が担保されます。品質のばらつきは3つの構造的要因があります。 1.人に依存する作業設計。 「いい感じに撮って」「分かるように書いて」という曖昧な指示で作業が回っていると、解釈は担当者に委ねられ、品質は人によって変わります。実際多くの現場では、作業マニュアルがきちんと存在せず、各担当者の頭の中に知識とナレッジが蓄積されている状態になっています。また、マニュアルが存在していてる現場でもマニュアルが不完全だったり、曖昧な表現が多く、正しく言語化がされていないことがよくあります。このような状態だと作業品質は個人の能力と管理者の教育能力に完全に依存します。要するに「作業者の能力」×「管理者の能力」で品質が決まるのです。 パターンは以下の4つです。①作業者・管理者共に能力が高い。このパターンは一見望ましいのですが、実際のところ再現性はかなり低いです。能力の高い作業者を雇用できるかはほとんど運で決まります。②作業者の能力が低く管理者の能力が高い。このパターンでは時間と共に品質は高くなり安定もしていきます。但し、管理者の能力に依存する点では不十分と言えます。管理者が変わった途端に品質が下がったり、安定しなくなることが発生します。③作業者の能力が高く、管理者の能力が低い。②と同じく時間と共に品質は徐々に高まっていきますが、このパータンだと管理者の存在意義自体が疑われます。管理者は作業者の経験を経た後に管理者になることが多いですが、作業者として優秀でも管理者としても優秀かと言えばそれは全く別の話です。これは能力の高い作業者を雇用できたという運だけで成り立っている状況です。③作業者・管理者共に能力が低い場合です。これは言うまでもなく、最悪のケースです。実際に作業者を雇用すると、潜在的な能力は別として作業者としての能力は低い状態でスタートすることがほとんどです。(未経験からスタートする作業者が多いため。)管理者の能力が低いと作業者の能力の伸び代がないので、ベテランと新人で品質の差が長い期間生まれてしまいます。 2.品質基準の不在。 各作業について品質に関する基準が正しく定められていないと品質にばらつきが生まれます。例えばリユース品では「コンディションのランク付け」の作業がありますが、判断する基準が言語化されていないと、Bランクで販売できる商品がCランクに設定されてしまい、利益を落としてしまう・売れないなどの機会損失が発生します。 3.教育のフィードバック不足。 新人が作業を行った後、何が良くて何が悪かったかが本人に返らないと、改善が進みません。我々も現場を持っているので断言しますが、フィードバックは絶対に必要です。フィードバックを行なったとしても人によっては簡単には改善しません。ただ、実際の現場では限られた人数で業務にあたっているため、フィードバックを行いたくても行えない状況にあることがリアルが現状です。 品質安定化のための取り組み2選 このような構造的要因によって品質にばらつきが出るのですが、これらを解決する方法はただ1つ「標準化」です。 人に依存せず、仕組みで業務を回す仕組み作りが必要です。作業者・管理者共に人に依存する体質だと品質はいつまでも安定せず、人が入れ変わるだけで状況は一変します。 実際の現場では、管理者や作業者が頻繁に入れ替わるため、その度に品質が上がったり下がったりします。作業者・管理者共に属人化を排除し、人に依存しない作業オペレーションを構築することが品質を安定させるための第一歩です。まずは「誰がやっても同じ品質になる体制作り」を目指しましょう。ここからは作業の標準化のための2つの取り組みを紹介します。 1.作業マニュアルの作成。 作業作業マニュアルを作成し、そのマニュアルをベースに作業を進めるオペレーションにしましょう。まずは各担当者の頭の中にある知識やナレッジをマニュアルに書き起こしていきます。こうすることで「AさんとBさんで言うことが違う、、」など知識がチームに正しく共有されていない問題も解決し、作業ルールを統一できます。また、マニュアルには曖昧な表現をしないことを意識し、できるだけ言語化してください。実際に全ての内容を完璧に言語化するのはとても難しいのですが、ここではできる限り言語化することがポイントです。言語化しきれない部分については、最終確認のフローを組み込み、最終的に正しい内容で仕上がるオペレーションにしておくことで対応します。例えば、商品のコンディション判断に迷った時には、一旦低いコンディションに設定しておき、別のメンバーがチェックするルールとしておきます。こうすることで最終的な品質は正しく担保されます。マニュアルを細かく言語化していくとマニュアルがどんどん複雑になっていくので、イラストや写真を入れるなどし、見やすくするなどの工夫も同時に必要です。 2.作業のDX化 標準化を行う上で、DX化も非常に有効です。今ではほとんどの企業が何かしら専用のツールを使っているとは思いますが、もし作業内容を手書きしていたり、エクセルに記入しているようなオペレーションなら、すぐにでもツールの導入をオススメします。例えば、商品情報の入力を行う場合に、全て手打ちで入力するor選択項目肢から選択するのでは生産性に大きく差が出ます。また、最近ではAIなどを活用する取り組みも活発になってきています。2026年現在では、AIの活用により以下のような作業が自動化・効率化できるようになっています。・画像の編集作業(背景の白抜き処理、リサイズなど)・商品の採寸作業(音声で採寸値を入力、商品画像から自動採寸など)・商品情報の入力作業(撮影した画像をAIが判断して商品情報を入力する)人が行わなくても良い作業をAIなどに任せ、人は人にしかできない作業に集中することによって、生産性と品質を担保できます。この2つの取り組みを行うだけで、現場の品質はかなり安定してきます。作業マニュアルを作成することで、作業者はマニュアルを見ながら作業を行えますし、管理者の管理業務も少なくなります。 標準化の進め方(4ステップ) 作業の標準化は上記の2つで大きく改善しますが、1日でできるものではありません。また正直なところ、簡単にできるものではありません。当社ではこれまで多くの企業から標準化のご相談をいただきアドバイスを行ってきましたが、自力で改善を成功できた企業は本当に少ないです。標準化を確実に成功させるために、以下の4つのステップを実践することをお勧めします。 ステップ1:意思決定と合意形成 まずは標準化の取り組みについて、会社として意思決定し、またそれをチームに共有する(合意形成を取る)ところからスタートします。①標準化することを会社として意思決定する。②やることをメンバーに伝え、納得し協力してもらう。この2つを必ずやってください。①の意思決定はどの会社もやりますが、②のメンバーに合意形成を取らないケースが非常に多いです。関わるメンバーに合意形成を取らないまま標準化の取り組みを行うと、ほとんどの場合失敗に終わります。ささげ業務は作業者が主役の現場です。作業者の協力が必ず必要になります。作業者の立場からすると、慣れた仕事を変えることになるため負担感が非常に大きくなります。取り組みにより業務が改善し、将来自分の作業が楽になると分かっていても、今のやり方を変えることに拒否感を感じてしまうことがあります。会社や管理者からすると理解できないことかもしれませんが、これは理屈ではなくそうゆうものだと割り切ってください。このフェーズは管理者の腕の見せどころです。この取り組みによって、どのようにメンバーの業務が変わるのかきちんと未来像を伝え、納得してもらうことが重要です。ここがうまく出来れば標準化の80%は完了したようなものです。 ステップ2:小さく始める 取り組みを行う時は現場のオペレーションを一気に変えるのではく、小さく始めてください。現場のオペレーションを変更した直後はどうしても初動で生産性が下がりますし、想定しないトラブルがあった場合にリカバリーが難しくなります。現状のオペレーションと新しいオペレーションを並行して走らせ、徐々に新しいオペレーションに置き換えていくイメージで進めてください。 ステップ3:状況をモニタリングする 取り組みを開始したら、管理者は状況を逐一モニタリングしてください。たまに取り組みが始まると、後はよろしくとばかりに現場のメンバーに全て任せてしまう管理者がいますが、これをやってしまうと取り組みはいつの間にか行われなくなり、前のオペレーションに戻ってしまいます。せっかくスタートした取り組みが中途半端な形で頓挫しないよう管理者は最後までモニタリングを続けてください。これこそが本来管理者がやるべき仕事なのです。 ステップ4:現場の意見を反映させる 取り組みについてモニタリングをしていくと、現場からいくつかフィードバックが上がってきます。このフィードバックを元に更にブラッシュアップしてみてください。もちろん意味のない改善をする必要はないですが、メンバーのフィードバックは現場のリアルな声なので、採用できるものが1つは必ずあるはずです。現場の意見が1つ新しいオペレーションに反映されると、不思議なことにメンバーからのフィードバックが増えてきます。これを繰り返していくことで、より良いオペレーションが構築され、また取り組みが1歩前進します。 この4つを実施すれば標準化の成功率は格段に上がります。これを読むと当たり前のことのように感じる方もいるかもしれませんが、実際やろうと思うと難しく、やりきれないことの方が実は多いのです。 まとめ 今回はささげの品質が安定しない構造的要因とそれを解決するための方法についてご案内しました。 リユースEC事業で着実に成果を出している企業は共通して、仕組み化に成功しています。また、仕組み化を行う上で、メンバー一丸となって取り組みを行っていることが特徴でもあります。事業の規模間にもよりますが、この取り組みは1~3ヶ月程度で完了し、4ヶ月目以降には成果がハッキリ見えてきます。作業品質に課題のお持ちの方は是非1度この記事を参考に取り組みを行ってみてください。 無料相談受付中 ささげ業務のお悩み、プロに無料で相談してみませんか? ささげ業務の効率化・コスト削減・外注化など、現状のお悩みをお気軽にご相談ください。当社のささげコンサルタントが現状をヒアリングし、最適な改善策をご提案します。完全無料・約60分・Google Meet 今すぐ無料で相談する → 投稿を表示 ...

/*! elementor - v3.15.0 - 20-08-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=".svg"]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 記事更新日 2026年4月7日  EC担当者必見!AI影生成機能で商品画像のクオリティと作業効率を向上ECサイトを運営していると、 「商品画像をもっと魅力的に見せたい」 「商品画像の加工に時間がかかる」このような課題を感じたことはないでしょうか。ECサイトでは、お客様が商品を直接手に取ることができません。そのため、商品画像のクオリティはEC運営において非常に重要な要素となります。特に商品画像に自然な影を追加することで、商品に立体感が生まれ、より魅力的なビジュアルを作ることができます。しかし、影の加工は画像編集ソフトを使った手作業が多く、EC担当者にとって大きな負担となることも少なくありません。こうしたECの課題を解決する機能が 「AI影生成機能」 です。1.AI影生成機能とは?EC商品画像のクオリティを高めるAI機能AI影生成機能とは、背景を削除した商品画像に対してAIが影を自動生成する画像加工機能です。AI技術を活用することで、商品画像に自然な影を追加し、よりリアルで高品質な商品画像を作成することができます。影が加わることで商品画像に奥行きが生まれ、ECサイトに掲載する商品画像の見栄えを向上させることができます。EC運営において、魅力的な商品画像はユーザーの購買意欲にも大きく影響します。2.影を入れるメリットを説明AIが自動で影を生成することで、誰でも簡単に高品質な商品画像を作成できます。商品画像の加工時間を削減できる従来の画像編集ツールでは、影を作成するために複数の編集作業が必要でした。AI影生成機能では、商品を撮影するだけでAIが影を自動生成します。専門的な画像編集スキルがなくても、簡単に影付きの商品画像を作成することができます。EC運営では多くの商品画像を扱うため、画像加工の作業効率を向上させることは非常に重要です。AI影生成機能を活用することで、商品画像の加工時間を大幅に削減できます。3.SASAGE.APPで影の生成が簡単にSASAGE.APPを利用すれば影の生成が簡単に行えます。モバイルアプリWEBアプリ 4.まとめECサイトでは、商品画像のクオリティが売上にも大きく影響します。 AI影生成機能を活用することで、次のようなメリットが期待できます。商品画像に自然な影を追加し、より魅力的なビジュアルを実現商品画像の加工を自動化し、作業時間を削減ECのささげ業務における作業効率の向上また、AI影生成機能は SASAGE.APPのモバイルアプリとWebアプリの両方で利用可能です。撮影現場ではモバイルアプリを使って商品撮影と影加工を行い、PCではWebアプリで画像の確認や編集を行うなど、作業環境に合わせた柔軟な運用ができます。商品画像のクオリティを向上させながら、ささげ業務の効率化を図りたいEC担当者の方は、AI影生成機能の活用を検討してみてはいかがでしょうか。詳しい使い方はこちらをご覧ください。 ...

──SASAGE.APP × グラムスが実現した“現場に定着するSaaS” リユース事業を全国で展開するブックオフコーポレーション株式会社。同社では、都内23区を中心に店を構える買取専門店「Rehello by bookoff」(旧名称:総合買取窓口)の拡大に伴い、買取店からECへ流入する商品量が年々増加していました。 こうした状況を受け、業務フローそのものを見直す必要性を感じ、改善に着手します。単なる人手補填ではなく、ささげ業務の負担軽減と出品精度の両立を目指し、導入されたのが「SASAGE.APP」でした。 さらに、ツール導入にとどまらず、現場に入り込みながら改善を高速で回すグラムスの保守・カスタマイズ開発支援を組み合わせることで、業務の標準化と効率化を実現しました。 導入から1年。同社ECは 出品数135%、売上115% と大きく伸長。現場では“改善が当たり前になる文化”が根づき、アルバイトスタッフから改善提案が自然に生まれるほどの組織変革も起きています。 なぜ同社はグラムスを選んだのか。その選択はどのように現場を変えたのか。 リユースECセンター運営部長の沖山 晃氏、販売企画グループの片吉 徹氏、そしてグラムス 代表取締役の三浦 大助に、成功の背景を聞きました。 写真左:販売企画グループ 片吉 徹氏、写真中央:リユースECセンター運営部長 沖山 晃氏、写真右:グラムス 代表取締役 三浦 大助 多ジャンルの出品に耐える柔軟性と、現場を理解するPM──SASAGE.APPを選んだ理由 ――まず、SASAGE.APPを検討する前、出品業務ではどのような課題を抱えていたのでしょうか。 沖山氏:私が着任した2年前、総合買取窓口の出店加速に伴い、ECへ流入する商品量が確実に増えていました。 一方で、撮影・採寸・原稿作成・登録などの出品工程は属人化し、管理工数も増加。 対応策として見えていたのは人を増やすことだけ。しかし採用・トレーニング・倉庫拡張にはコストがかかり、このまま人数で押す運用を続けるのは限界があると感じていました。 ――そのような背景の中で、SASAGE.APPを選ばれた理由を教えてください。 沖山氏:グラムスさんとは以前から一定のお付き合いもあり、前任の責任者からも勧められていたため、候補の一つとして検討を進めていました。 当社はファッション・ホビー・家電など取り扱い商材が広く、多ジャンルの商品に対応できるカスタマイズ性が必須条件でした。その点で、SASAGE.APPは柔軟性が高く、当社の出品フローに合わせて最適化できる点が魅力でした。 最終的な決め手は、商談時に感じたプロジェクトマネージャーの現場感の高さです。営業と開発の温度差がなく、「どうすれば現場のスタッフが少しでも早く、楽になるか」を真剣に考えてくれていることが伝わりました。 『この人たちは現場と同じ目線で改善してくれる』そう確信できたことが導入の決め手になりました。 “導入が大変”を覆した、現場起点のプロジェクト推進 ――導入時、現場では新しいツールへの抵抗はありましたか。 片吉氏:もちろん不安の声はありました。当社は勤務歴の長いスタッフが多く、30年近く働いている方もいます。それだけ現場を支えてくれている一方で、新しいツールや画面構成に慣れるまで時間がかかるケースがあります。 「スマホの文字が見づらい」「操作が難しそう」という意見もありましたが、実際に触ってみると、SASAGE.APPはマニュアルなしでも直感的に操作できるという声が多く、思っていたよりスムーズに受け入れられました。 以前はスマートフォンとパソコンを行き来して作業する必要がありましたが、SASAGE.APPではスマホだけで出品作業が完結するようになり、この点が現場の負担軽減に大きく貢献しました。 昨年の8〜9月に本格稼働し、10月には出品数が従来の約1.5倍にまで増えています。操作への不安よりも、使うと明らかに効率が上がるという実感が広がったことで、抵抗感は自然と払拭されていきました。 ――導入を進める中で、グラムスのサポートはいかがでしたか。 片吉氏:導入時に大変だったのは、既存の出品フローとSASAGE.APPの仕様をすり合わせ、何を残し、何を変えるかを一緒に判断していく工程でした。 しかしグラムスさんは、こちらが相談するとその場で解決策を提示してくれるんです。 多くの企業は「持ち帰って開発に確認します」という中で、「こうすれば実現できます」「これはすぐ対応できます」と即答してくれるのは助かりました。 会話そのものが改善につながるスピード感で、導入フェーズのストレスがほぼありませんでした。 三浦:グラムスでは、SASAGE.APPをSaaSとして提供するだけでなく、保守・カスタマイズ開発支援サービスをご契約いただいている企業には、プロジェクトに伴走しながら現場の改善を継続するというスタイルを取っています。 企業ごとに商材もオペレーションも異なるため、自社で行っているささげ代行サービスから得た知見を元に、プロジェクトに伴走し、動線・撮影環境・作業のクセを直接見たうえで改善しています。 当社のプロジェクトマネージャー達も現場に伺いながら、「この工程は1秒短縮できる」「この項目はまとめたほうが迷わない」といった細かい改善を積み上げ、SASAGE.APP自体もバージョンアップしてきました。 また、AIによる自動化も進めていますが、最も重視しているのは初見のアルバイトさんでも迷わず使えるUI・UXです。どれだけ高度な機能があっても、誰も使えなければ意味がありません。 現場に着目し、成果が出続ける状態をつくることが私たちの価値だと考えています。 沖山氏:プロジェクトを進める中で特に印象的だったのは、グラムスさんのPM(プロジェクトマネージャー)がこちらのつまずくポイントを事前に予測し、「次にこういう問題が起きそうなので、こう直しておきますね」と先回りで改善案を出してくれる点でした。 現場の実態を理解しながら、開発の視点でも話ができるPMは少なく、その両方を兼ね備えたうえでプロジェクトを回してくれるのは非常に希少です。だからこそ改善サイクルが途切れず、短期間で運用を立ち上げることにつながったのだと思います。 1年間で出品数135%・売上115%。成果と現場の変化 ――導入後、どのような成果が得られたのでしょうか。 沖山氏:導入後の最も大きな成果は、出品数が135%まで増加したことです。また、売上も導入1年で115%に到達しています。出品工程の標準化が進んだことで、作業スピードと精度が安定し、売上改善にもつながりました。 片吉氏:トレーニングが非常にしやすくなったことも大きな成果です。以前はスタッフごとに作業方法が異なり教育工数がかかっていましたが、SASAGE.APP導入後は操作が一本化され、初見のアルバイトでもすぐ戦力化できるようになりました。 また、現場の声がそのまま改善につながる点も成果に直結しています。 たとえばアルバイトから「商品のシミの有無を手入力ではなくチェック式にしたい」という声があり、その要望を伝えたところ、3日ほどで機能が実装されました。これにより作業効率が上がり、ミスや手戻りも減っています。 三浦:現場で改善を続ける中で強く感じるのは、教育コストとやり直しコストこそ、最も大きな隠れコストだということです。現場の意見を即改善につなげるのは、このコストを最小化するためでもあります。 ――組織としても変化があったと伺いました。 片吉氏:導入前は、アルバイトから意見が出ることは多くありませんでした。 しかし、グラムスさんが現場の声を拾ってすぐ改善につなげてくれたことで、「意見すれば改善される」という実感が定着し、スタッフからも提案が生まれるようになりました。 その結果、アルバイトスタッフからも「こうしたほうが早い」「この表示だと迷わない」などの提案が自然に出るようになりました。 今では、改善が当たり前の状態で業務が回るチームになったと感じています。 AIが“商品の伝わり方”を変える。次の改善領域へ ――どんな企業にSASAGE.APPをおすすめしたいですか? 片吉氏:商品を見てゼロベースで情報を入力していく運用をしている企業には特に効果が高いと思います。中小企業を中心に、「専用のシステムが整っていない」「商品をどこに分類するかの判断から始まる」という現場は非常に多いはずです。 扱う商材が多い企業、出品フローが人に依存してしまっている企業、そして業務を仕組み化したいと感じている企業には特におすすめしたいです。 ――今後、取り組んでいきたいことはありますか。 片吉氏:現在、グラムスさんが提供するAI着用画像の活用を進めています。どのカテゴリーが最適かなど試行錯誤中ですが、5万円以上の高価格帯の商材から試験的に導入を進めています。 実際に試してみたところ、AI着用画像を掲載した商品がすぐに売れたケースもあり、一定の手応えは感じています。 沖山氏:中古市場ではまだ導入企業が多くないため、今のうちに取り組む価値は大きいと思います。 技術の進化スピードは驚くほど速く、AI着用画像は今後スタンダードになると感じています。だからこそ、AIは早めに着手しないとすぐ当たり前になるという感覚があります。 お客様が商品をよりイメージしやすいように、どういう情報をどう届けるかは今後さらに重要になる領域です。 ――今後グラムスをパートナーに、どんな組織をつくっていきたいですか? 沖山氏:私たちは本来、小売業としてお客様が何を求めているのかを深く理解し、それをどう提供するかに集中すべき存在だと考えています。 ただ実際には、やりたいことがあってもどう実現するかがわからない場面が多く、その部分をグラムスさんに支えていただいています。 「こんな便利な仕組みができます」「こうするともっと良くなります」といった提案は非常にありがたく、実際に商売のあり方そのものが変わりつつある実感があります。 これからも、お互いの強みを掛け合わせながら、より良いEC体験をお客様に届けられる組織を目指していきたいです。 ...